姉さん、いくつ…？

｢昨日の出来事…｣である｡


仕事に疲れ…

荒れ果てた心…

考え…

無…

考えては無に戻す…

繰り返しの真っ最中…

雨すら悲しき夜…


買い物の帰り…

ｺﾝﾋﾞﾆで

男性と軽くぶつかる｡

すみません…

ちらっと視線を感じる｡

ﾚｼﾞを終えて外へ｡

雨…冷たいな…

傘を広げる｡

ﾄﾞｱのそばに

一人の男性が立っている｡

気にもせず

傘と買い物を持ち

家へ向かう｡

後ろから何か声が…

まさか…と

歩き続ける｡

姉さん､いくつ…？

…？？

私な訳ないよな…

お姉さん､いくつ…？

と私に声をかける

私…？？

振り向くと

ﾆｺｯと笑顔の男…

可愛いらしい顔だ｡

歳…？

‐何故聞く…？

‐綺麗だったから…

　……

何故か笑いが出る…

綺麗か…

見知らぬ人に言われるとは…

久々のような…

‐あなたはいくつ…？

‐２５…

‐２５…？

‐若かいな…

‐私は３５…

‐同じように見えたよ…

また笑う…

‐夜だから…

‐家近い…？

　……

‐家近い…？

‐うん､すぐだよ…

ﾆｺﾆｺと笑顔の彼…

照れた顔で､

必死に？話しかける｡

可愛いな…

若さが溢れる…

暫く歩く…

‐じゃね…

お先にさようならの挨拶｡

ﾆｺｯと笑ってる彼…

もっと
話があるような感じだったが

先を歩く私…

道を渡り振り向くと

ゆっくり歩いてる彼…

時々
雨の夜空を見上げながら…

暫く
後ろ姿を見送る私…

可愛いらしき若さの持ち主…

久々に出会えたな…

昔もいたな…

似た感じの彼が…

少し笑えた…｡

爽やかな笑顔を

ありがとう…

新鮮だったよ…

今日一日で

一番に

素直になれた一時かな…

一瞬だが､

悩みが忘れられたよ…

ありがとう

笑顔で家に戻る私…