街を歩く

街をただただ歩いた。

とあるビルから街を見下ろす。

そこでヤケウイスキーを飲んだ事を思い出す。

ショッピングモールを歩く。

新入社員だった頃に宴会用景品を探し回った事を思い出す。

宝くじ売り場そばを通る。

一等の組み違いを当てた時を思い出す。

広場を見る。

クリスマスイルミネーションを一人見上げた夜を思い出す。

勢いで歩いて自分の位置がわからなくなる。

初めて一人できた時の不安感を思い出す。


有名なビルを見上げる。
名物的な看板を見る。
何度も通った地下道を歩く。
・・・・・。

人ごみの中での一人だけの世界。



懐かしい　という感覚ではない。

こんなこと、あんなこと、
記憶のフラッシュバック。



　　　　　　　思い出すと、次々とフラッシュバックが続く。




と、書き綴ると
更に記憶が出てくる。



　　　　　　　苦い系の記憶がどんどん出てくる。







やっぱり、
苦い系の記憶は
心の中で
封印してるんだ。

封印してるからこそ
風化せずに残ってるんだ。






　　　　　　　　　　　　　太郎は本質的に暗いのかねぇ～。



疲れてるから・・。
だよ
と、自分に言い聞かせよう。







　　　　　　　　　　　　そう。
　　　　　　　　　　　　楽しい記憶
　　　　　　　　　　　　幸せな記憶
　　　　　　　　　　　　も
　　　　　　　　　　　　今、出てきた。




気の持ちようだ。
うん。