賢人

よく、学校で勉強ができることと社会で認められることは違うことだと言われる。確かに学校で勉強ができた人が社会に出て成功しない例はたくさんあるだろう。
　しかし、このことを正確に統計を取った人がいるのだろうか。学校の成績の良かった人の中で社会で成功しなかった人の割合と、学校の成績が悪かった人の中でやはり社会でも成功しなかった人の割合。どちらが大きな割合を占めるのだろう。
　普通の人が考えると、「そりゃ、やはり成績が悪かった人の中でやはり社会で成功しなかった人の割合の方が高いだろう」というのではないかな。
　してみると、やはり勉強はできた方がいいということになる。
　賢人というのは、こうした言葉のトリックにだまされない人のことかもしれない。言葉の裏にある意味を見いだすこと、それができる人が賢いのだろう。