- 名前
- たっくん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 一緒にお酒を呑んで、楽しめる方募集しています。気軽に声をかけてください。
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襲。
2009年10月09日 17:01
管理職から、『ヘルプです。カラスが入っています。追い出して下さい』と言われ、現場に急行。
カラスは疲れているらしく、3階の窓越しの手摺にちょこんととまっていた。
棒で威嚇して、開けた窓に追いやろうとしたが、飛びまわりながら屋上に通じる階段を登るように飛んで行った。
屋上の扉を開けようとした同僚が、カラスが近づいたので恐ろしくなり、持っていた棒でピシッと叩いてしまった。
カラスは地面に降り立ち、同僚を睨み付けた。
そして近くにいた私にも鋭い眼を向けた。
それからは追いかけっこである。焦ったカラスは何度も窓にぶつかり、次第に弱っていく。沢山の窓を開けたが悉く閉まっている窓に行くのである。
そんな追いかけっこが10分ほど続いた後、カラスはまた屋上に上がる階段を飛び上がった。
今度こそは屋上に通じる扉から逃がそうと、下から私が威嚇しつつ同僚が扉を開けた。
その刹那、カラスは同僚も威嚇していると勘違いしたのか、私の頭上を越えて急降下して行った。
その急降下の最中に背を向けてしまった管理職の頭を鋭い爪で一擦りしたカラス。やはり恐ろしい。
管理職は画像のように負傷した。戦線離脱。
追いかけっこはまだまだ続いた。窓にぶつかり、窓からは逃げられないと思い込んでいるカラスは、廊下を飛び回る。
急旋回しながら廊下を曲がる姿は、勇壮である。
事の最後は、長い廊下を勢いよく飛んで、突き当たりの窓に激突。そのまま動けなくなった。
近くまで寄ると、カラスの眼は真っ赤に充血して、口からは血が滲んでいる。そして片足がどうやら負傷しているらしかった。
同僚が恐る恐る棒を差し出した。
負傷していない足に棒を掴ませ、窓の傍まで引きずっていった。
私が窓を開けると、同僚はそのまま持ち上げようとした。
カラスは細い棒を放した。
私がもう少し太い棒を掴ませた。
窓の縁まで持ち上げたとき私は、
(早く飛んでくれ)と願った。
同僚は、『もう落としたほうがいいですよ』
と言ったが、弱ったカラスを3階から落とすことは私には出来なかった。
するとカラスは自分から棒を離した。
あつ! と思った瞬間、
カラスは大きく羽を広げ、垂直に降りていった。
まるで映画のような光景であった。
私と同僚は見とれてしまった。
カラスは羽を広げたまま落下し、そのまま動かなかった。
気になって、暫らくしてから見に行ったが、カラスはもうそこにはいなかった。
少し元気を取り戻して、飛んでいってくれた。
と信じたい。
このデジログへのコメント
ゆぅりんさん、コメントありがとうございます!
でも、・・・なんですか?
今晩その答えを求めて寝れないです(笑)
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