- 名前
- やっさん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 50歳
- 住所
- 北海道
- 自己紹介
- のんびり楽しくやりとりできればなって思ってます。んでいつか食事やデート(死語?)にでも^^
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淡ひ想い出
2009年09月07日 20:42
ある所に冴えない浪人生がいました、その男の名はMとしておきます。
Mは小中と優秀?な成績で高校に入学しました。しかし世の中には上がいるもので初めて挫折を覚えました。
彼は親の苦労など知らず、ただ何となくで大学進学を試みました、が二度目の挫折。また、何となく予備校に通いました。そこでも周りや環境に流され、ゆる~い生活を送っていました。
ある時彼は予備校で出来た友達の同級生の女性と知り合いました。彼女の名はRとしておきましょう。
Rはとても気さくで且つ美しく凛々しい女性でした。
Mは一目惚れ。事あるごとに友達と勉強していました。彼女の気を引きたい為に。
しかしながら当時のMは行きたい大学もなく、ただ1日1日を無駄に過ごしていく日々。しかも自分に自信を無くしていた時期で自暴自棄になっていたのでした。
MはRと徐々にではあるけれども距離が近づいていくにしたがって自信と希望を持ち始めたのです。持ち前の明るさとトークで二人が親密な関係になるのも、そんなに時間はかかりませんでした。
MはRと色々な話をしました。大学で勉強したい事、将来なりたい職業の事、etc。今までの自分は何だったのか?親の苦労、無駄な時間の使い方、志の高さ、MはRに沢山の事を教えてもらいました、女性の身体についても。
"自分もRと同じ大学に行きたい!"一念発起して死に物狂いで勉強していました。されどのほほんと過ごしてきた3年分を取り戻すには余りにも遅すぎました。
そして月日が流れ3月。Mは市内の大学へ。Rは東京の大学 へ。別れの季節がやってきました。遠距離っていう文字もあったのですが若さ故に。
別れの日。Mは"ありがとう"ってたった一言を伝えるはずだったのに言えず仕舞いでした。彼は別れがとても辛く今にでも泣き出しそうな状況の中、元気でな、頑張れよ!とだけ言い残して。
彼女がいなければ大学にも行けず、今とは違う生活を送っていたであろう。
彼女がいなければ親に感謝する事もなかったであろう。
彼女がいなければ女性も知らなかったであろう。
彼女がいなければ・・・。
今はどこにいるかもわからない。何をしてるかもわからない。けれど俺に色々教えてくれたRに今なら言えるかな。
"ありがとう"って。
少年Mの大人に近づいた夏の出来事でした。
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