海軍あって国家なし

ＮＨＫスペシャル　海軍400時間の証言を観た。
太平洋戦争は陸軍の暴走によって始った。海軍は開戦に最後まで反対だった、は単なる通説に過ぎなかったのだろうか？
統帥権。
軍令部。
いつも問題になるこの単語。
今ではすっかり忘れ去られ、意味さえ分からない人の方が多いはずだ・・・

超の付くスーパーエリート集団だった、帝国海軍軍令部。

戦争にいかに勝利するかを考えるための作戦立案を行うはずの最高の頭脳集団は、単なる自己保身のため、組織を守るためには、国民を犠牲にしても構わないという信じられない考え方の無能な集団に過ぎなかった。

「本当に戦争に勝てるのかを真剣に検討した事はなかった」
「予算獲得のために必要な選択だった」
「上がなんとかするだろうと思った」
「さんざん予算を使っておいて勝てないなんていえない」

危機を煽るだけ煽って、最後は米国と妥結する・・・

一体何なんだ！！！

これじゃ、どんなに頑張ったって、ことさらアングロ・サクソン連合の陰謀の数々があってもなくても、この戦争には勝つ見込みなんて最初からなかった。
この戦争で犠牲名になった何百万人にも犠牲は、無駄死じゃないのか。

このＴＶから流れてくる日本人は６０年以上前の人間だ。
しかし、今の状況に驚くほど似ていないだろうか？

組織・無関心・縦割り・誰かが何とかしてくれる。

責任の所在は？