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グラン・トリノ 今年一押しの映画です。

2009年04月30日 00:22

池袋のロサ会館で見てきました。
この映画館スクリーンはでかいのですが、椅子のならびがふつう、椅子もふつう、傾斜もふつうの本当に古典的な映画館で、いまどきこんな古いタイプの映画館もめずらしくなりました。
そのロサ会館が観客で埋まっています。
このグラン・トリノ、人気がありますね。

ポーランドアメリカ人(だから白人です)ウォルト・コワルスキーの愛妻の葬儀の場面から映画は始まります。葬儀に列席するのは、金儲けばかりうまくて自分を嫌っている息子達とその家族、しかも孫娘ときたらヘソ出しで、へそにピアスまでしていて、さらに孫息子はお祈りの文句に不敬な言葉をわざと入れたりしているのです。葬儀説教カトリックなので神父ですが)も、「生は苦いが、救われます」なんて、神父になったばかりのような若い人物の説教です。葬儀の後の自宅での親類縁者の集まりでも、ウォルトは「どうせハムを食べに来ているんだろう」と、自分の家族への嫌悪を隠しません。
 彼はフォードの組立工あがりで、楽しみといったら自慢の車グラン・トリノを眺めながら愛犬とビールをぐびぐび飲むことです。そんな彼のガレージに隣のモン族(ラオス・タイ・中国国境辺りに住む民族)の男の子タオが、いとこのギャングにけし掛けられてグラン・トリノを盗もうと忍び込みます。ウォルトはタオをライフルで威嚇して追い払うのですが、そんなことで隣人のモン族とウォルトはつながりを持っていきます。
 タオの姉スーは明るく機転が利き、ウォルトを自分の家に招きいれ、さらにタオにウォルトのもとで仕事をするように命令し、ウォルトにはタオという弟子ができ、やがてウォルトはタオに友情を感じるようにまでなるのですが、モン族のギャングたちはタオやスーをあきらめず・・・。
 そしてウォルトは・・・。
 クリント・イーストウッドの映画とは思えないラストシーンです。彼の心の旅がこういう形で決着するとは!
 すばらしいラストです。
 音楽(イーストウッド作曲で、一部は彼の歌声も聴けます)もいいです。
 
 映画を終わって、若い兄ちゃんが、相手の女の子に「ハリーキャラバンがああなるとはね。老いさばらえたハリーなんて見たくなかったよ。」って奇妙なことをの賜っていましたが、苦笑ですね。「老いさらばえた」ですし。

 間違いなく古典になる映画です。おすすめします。この間見た「スラムドッグ$見リオネア」もよかったけど、この映画もすごい!

デジカフェはほぼ退会してましたが、すすめたくて戻ってきました。

このデジログへのコメント

  • ハスミ 2009年05月24日 01:04

     ぜひとも見てみたいです(´∀`)

  • tarashi 2009年05月26日 12:05

    > ハスミさん
    あのダーティー・ハリーが、年をとって、男の真の強さを見せたっていう感じです。

  • tarashi 2009年05月26日 12:06

    > 蒼虎さん
    たしかに、クリント・イーストウッドは俳優としても芸の幅が広がりましたね。監督としては1流だと思っています。

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