浦島草

この花を知っている人は、

そんなに多くないだろう。

名前は『ウラシマソウ』という。



名前の由来はおそらく、

釣り糸のように長く伸びた部分。



薄暗い林などでひっそりと咲く、

紫色の変わった花。



ちょっとグロテスクなので、

好みは大きく分かれるだろうけど、

子どもの頃から亡き祖父の影響で花が好きだ。



今でも変わった花やきれいな花を見つけると、

つい採ってきてしまう。



これは去年のこんな時期に、

愛犬の散歩コースで見つけたもので、

鉢植えにしたものだ。



花が咲くのは春から梅雨時期。

それ以降は傘のような葉だけが残り、

秋から冬は枯れてしまうが、

球根なので、次の年はそこから芽を出す。



冬の間は見える部分が跡形なく枯れてしまうので、

少し心配だったが、見事に花を咲かせた。

せっかくなので花の間は玄関に飾っている。