親の立場からのイジメ問題

おれの話じゃないけど、子供が小学校低学年のママの悩みを聞いた。
子供がいじめられているという。
仮にＡくんとする。

・友達と帰宅中にＡくん以外の子供がいっせいに走っておいてけぼりにされた。
・ごっこ遊びの最中、ひとりだけ棒で叩かれる。
・詳細不明だけど泣きながら帰ってくることが多い。
・担任から、なかまはずれにされることが多いようです、と言われた。


そういう事実を知ったとき、心臓が止まるほど驚いたらしい。
Ａくんは背が低くて、やさしいけど気が弱い子なので、いじめに合ってもおかしくないと思って、おれもなんかショックだった。


時間を置いて冷静に考える。
どれも子供の頃経験あるような内容だ。
仲の良い友達ができるようになる頃には、そういうのは自然となくなるのを思い出した。
つまり、男の子にとっては、それほど大したことではない、誰でも通る道ではあるんだけど、自分ならともかく、あの子が耐えられるかしら？と思ってしまう。

ちょっと知ってるだけの他人の子ですらそう思うんだから、もしおれに、将来子供ができたときには、きっと気が気ではないんだろうな、と思った。

子供社会に親が割って入るものではない。
自分で解決して成長していくわけだし。
大人の立場からできることは限られているんだな、と初めて気付いた。
イジメ問題が難しいのも初めて理解した気がする。

男の子だから、やさしいだけじゃダメってことだな。
めげないでがんばって欲しい。

仮におれが親なら、野球でもサッカーでも、本人にとって、別の楽しみをみつけてやりたいな、と思う。

などと、いろんな楽しみについて考えていたら、夜中、ふっとわれに返った。

「おれ子供いないし」