路上生活に憧れて…

数年前に、実家から飛び出し

友人の家に転がりこんだ

知り合いがいた。

実家の家業を継ぐのが嫌だった

こんな安定した生活は

冒険野郎な俺には無理！

とのことだった。

しかしほどなく友人の家を追い出されて

別の友人の家へ転がりこもうとした矢先

彼はインスピレーションが働き(*☆∀☆)ﾋﾟｶｰﾝ

(￣▽￣)ﾉ♪そうだ！２０代のうちに路上生活をしてみよう☆

段ボールにくるまり、世捨て人となり

公園のベンチに座り、鳩に餌をやる疲れたサラリーマンになろう♪

…

……

なぜ？

まぁ変わり者の気持ちはわからんです。

そして都会の公園で彼は路上生活を始め

念願(？)の公園のベンチで鳩に餌をやる！という偉業をやってのけた。

(;｀∀´)フフフ
明日からも路上で生きてやるぜ～鳩に餌をあげてる姿を他人に見られ、恥辱にまみれるぜ♪

しかーーーし！
世の中そんなに甘くない！
路上生活１週間後

事件は起こった！

いつものようにベンチに座ろうと彼は公園に向かうと…

ベンチには先約が…

路上生活で悟りを開いたかのような

漫画にでそうなほど、
ボロボロな布切れを着て、白髪で髭はボーボーの
ご隠居様が座っている。

そこで彼は

(#｀д´)負けてらんねーぜ

と

隣に座り、疲れたサラリーマンくたびれスーツマン…
鳩に餌をやるリストラマン
を演じてみた。

どちらがキング･オブ･路上生活者か戦いを挑んだ

…(勝手な彼の妄想であり実際は隣に座って餌をあげていただけだろうと思われる(笑))


餌をあげはじめて10分後…
ご隠居は言った。
「ここんとこ、ずっと来てるみたいだが…お前にはまだ路上生活は早い！さっさと元の生活に戻りやがれ。お前みたいな半端者のくるところじゃねぇ！」

(￣▽￣;)ｶﾞｰﾝ

一撃で彼は負けた。


疲れたサラリーマンになるには10年早いと言われたみたいだ…

たしかに金もあり、ただ路上で生活していただけの彼が百戦錬磨のご隠居に勝てるはずもなく…

彼は敗北感ありありで公園を後に…

所詮はまだまだ世の中を知らない若造だと思われたことがショックで仕方なく

また友人の家を転々とし、仕事を見つけ、サラリーマンになったとのこと。


派遣切りだの世の中が騒ぐ前の話で、

彼は今でも…

おれも派遣切りされたい！
などと

相変わらず変人ぶりを発揮していた。

いつかリベンジをすると言っていたが…

ご隠居は、その時には仙人でもない限り、この世にいないだろ…と突っ込みいれたい俺だった…


世の中、金じゃないという彼の気持ちはまったく理解できないが…

変な闘争心は親には迷惑だろうなぁ～と思う今日この頃です。

いや～変人を説教するご隠居はすごいなぁ～と思う。
しかも、当時公園でベンチに座っていたとき、ロシア人をナンパして…○×△…………どこにロシア人は惹かれたのかがまったく理解できませんでした。

やれやれ(;´д｀)