雪山の女神

朝、天気がいいので支度をしてボードを車に詰め込む。
車の霜をおろして雪解けの水玉が太陽の光に反射してキラキラと光っていた。
軽快なエンジン音と共に車を駆け出す。

ゆっくりとアクセルを踏み込んでギアを変えていく。
心地いいターボ音が車の周りを包み込んで雪道を進む。
白く気高い山がこちらを見下ろす中ボードをおろした。
小さな鼓動と共に服とブーツを履きかえる。

リフトに乗りゲレンデに立つと少しだけ、嬉しさが体の器を透り越す(とおりこす)。

何度か滑り降りてゲレンデに寝ると天気が変わってきた。
知人の言葉を借りると「雪山の女神」の機嫌が変わったと言う事らしい。
まるで夕方のように暗くなり、雪が舞い始めた。
女神様はどうやら悲しんでいるらしいな・・・・。
などとらしくない事を思いながらもう少し滑ってからお昼にした。

まだ少し暗いゲレンデに出て後、「2～3度滑ったら帰ろうかな」と
思い始めてしばらくすると急に晴天になった。

うん。機嫌が直ったな（笑）
今日は笑顔の内に帰ろうと思い。一度だけ滑って帰路に着いた。
女神の笑顔が見れて良かった。


帰って来て、さっきデジカフェを確認すると。
一件メールを頂いていた。
ありがとうございます（＾＾）


そして、お誕生日おめでとうございます。
もしかして女神が祝福して笑っていたのかな。