「崖の上のポニョ」観たよ

今更って感じだけど。
見逃してて、そろそろロードショウが終わりそうなので観に行きました。

最初から、何なのこのストーリー？って感じで突拍子もなくお話が進むんだけど、（最後までストーリーがよくわからなかった）でもディテールがとてもよくて、いつの間にか宮崎ワールドに引き込まれてしまいました。

ポニョが寝返りを打つ仕草がとても可愛いかったり、

夜、宗介（ポニョの友達）が、お父さんの乗ってる船と光の信号機でモールス信号で交信するシーンが出てきて、子供の頃船乗りの冒険に憧れたことが蘇ったり、

普段は優しいお母さんが、料理の支度中に、だんなさんの帰れないコールがきてブチ切れて物を投げたりして暴れたり、

そのお母さんが疲れてベッドで寝てて落ちたのか、足だけベッドに乗せてパジャマ姿で眠りこけてたり、（よその奥さんのそういうしどけない姿見るとなんか胸ときめいちゃうんだよね・笑）

そういうディテールの積み重ねでなんとなくストーリーがわかったような気がしてしまうから不思議。

ストーリーの底に文明批判が流れてるんだけど、でも人間はお互いに信頼できるもんなんだよっていう宮崎駿のメッセージが鮮やかに浮かび上がってきます。

最後にあの主題歌が流れた時は、ハッピーな夢の中にいるような気分でした。

終わって映画館から一歩外に出ると、いつもの現実に身も心も戻されて、さっきの気分は何だったんだろうと思いましたが、
もし魂の世界があるなら、現実の世界との違いは多分こんな感じなんじゃないだろうかとふと思ったりしました。

また宮崎マジックに魅せられたようです。
おしまい。