波乱万丈の人生

先日から書いている「ハラスメント」のＡ氏もそうですが・・・

ふと、考えたのだが私自身は平凡で取るに足りない人間であるにも関わらず、
どういうわけか、激動の半生を送っている方、またはそういう方の近場の方と知人になる事が多い。

私がそういう運勢を持っているのか、
波乱の人生を背負った方を安心させるような要素が多いのか？

思い出したが、ネット掲示板で言葉を交わすようになり、親しくなったＹ氏。
２年前の春ごろ、ある人物の養子となられたのだが、
そのお養父様もこれまた激しい人生を送ってこられた方のような。

Ｙ氏のお義父様は、彼と最初に会ったときはすでに車椅子の生活をされていたらしい。
昔、某テレビ局の報道カメラマンをしていたときに、
有る事件と関わり、おそらくそれが原因で、
車椅子を使うようなことになってしまったのだという。

１３年前、オウム真理教が「地下鉄サリン？事件」を起こし
世間を騒がせていたその頃、
お義父様は報道カメラマンとして、最前線のまっただ中に。

そして、第七サティアンの建物に潜入取材を試み、
捕まって袋だたきに遭ったとの事。
その時に、身分証なども調べられたらしい。

それから二、三ヶ月が経ったある日、
お養父様の自宅に宅配便の青年が訪れ、
何の疑いも持たずにドアを開けたとたんに、
植え込みに隠れていた何人かが飛び出し「拉致」。

群馬の山奥に連れて行かれ、後ろから拳銃で撃たれて放置。

三日三晩そのままの状態が続き、三日後、運良く「建設省」の巡回車が通りかかり救出されるに至った。
・・・生命運の強い方のようである。聞いた私も胸をなでおろした。



お養父様によると、
手口からしてヤクザが絡んでいると思われるが、
その宅急便を装った青年は、真面目そうでヤクザ風には見えなかったらしい。
だから…オウムが絡んでいるのではないか。
お義父様は、そのような疑いをずっと抱いておられるとの事。

私がＹ氏に「犯人のメドはまったくついていないんですか？」と尋ねると、
『わからない。もうわからないほうがいいよ。誰だかわかったら養父は報復に行くと思うから。
養父は普段は優しくて温厚な紳士だけど、気性の荒さは若いときから変わらないみたいなんだ』と。

考えると、私と縁がある方は生命運の強い方のようである。
もっとも生命運が弱ければ私と縁ができる前に他界されているから、当然といえば当然ではあるが。