女の執念

こないだのこたえてちょうだいのお題『女の執念』。


思い当たることがあるので綴ってみた。


大学卒業してからスグに就職した先でヤツはいた。


カノジョの名前は田中（仮名）さん。


歳はワタシと同じ。


田中さんは短大を出てからなので職場では２年先輩。


入社して早々田中さんのワタシへの闘士は始まっていた。というか入社前からすでに始まっていたのだ。


入社前の研修日１日目第一声


　　　　『sayaさん？○○大出てるんだって？すごいわー♪尊敬しちゃう。
　　　　　趣味も○○で特技は○○なんだってね。お嬢様みたい～★』


ミタイ・・・・？？


田中さんは事前にワタシの履歴書を熟読しているのだ。


研修日２日目第一声


　　　『私、中野さん（仮名）と付き合ってるの♪』


中野？？誰だ一体・・・・・？


研修３日目第一声

　　
　　　『sayaさん、今日一緒にお昼食べよ♪』


お昼、食事室へ行ったらソノ中野さんとやらといちゃつきながらランチしていた。


・・・・・・・オイオイ。


ココの管轄では働く社員役３０人くらいで女性はワタシを入れてたったの３人・・・。ワタシは受付で田中さんともう一人のお姉さんが経理。（もう一人のお姉さんはとても優しく、いろいろ丁寧に教えてくれました。）


そして入社一日目


右も左もわからない当時のワタシは仕事を覚えるのに必死でした。


男ばかりの職場。うぬぼれていなくても男性陣が優しくしてくれましたよ。


そんなある日


ワタシの机の上にダイヤの指輪がセロテープで留めてある。


　　　『？？？？？』


隣のブースから田中さんの怒鳴り声が聞こえる。


よく聞いてみると


　　　『そんなにいうならsayaさんと付き合えばいいじゃない！！
　　　あんな女なんか影で何してるかわからないんだから！！！
　　　ちやほやされていい気になってるだけじゃん！！！！
　　　指輪だってもういらないわよ！！！！！』


・・・・・・コレ田中さんの指輪なんだ・・・


と思い、田中さんの机の上に同じようにセロテープで留めておきました。


そう、何を隠そう田中さんはスゴイヒステリー女なのだ。


周りが男だらけなのをいいことにいいたい放題で有名らしい。
誰の手にも負えないのでまわりはみんな見て見ぬフリ。そしていつの間にかワタシを敵視していたのだ。

そしてそんなわけのわからない嫌がらせ（？）は延々と続いた。


そんなある日


ワタシの机の上に貼り紙が。


　　　『ゴミ捨ては全て一人でやること！！！』


コレはまさしくヤツの字・・・。


一日でゴミ袋１０袋は出るこの管轄では、新人（女）がゴミ捨てをするというルールがある。しかし、男性陣がいつも３人くらい手伝ってくれてワタシはとても助かっていた・・・・。


また隣のブースから怒鳴り声が・・・・。


　　　『なんでアイツは一人でゴミ捨てしないんですか？！！！！
　　　私なんて一人で休みの日だって出てきてやってたのに！！！』


課長に怒鳴っている模様。
すげえなコイツ。課長だよ？課長！！あの怖い課長にアンタすげえよ・・・。


・・・・・ピッポッパ（電話をかける音）・・・・


　　　『あ！！お父さん？ちょっと聞いてよ！！！』


オイオイ実家に電話かよ！！！！！小学生か、てめぇ！！


周りの男性陣がワタシの肩を叩き


　　　『saya・・・俺たちはみんなお前の味方だからな・・・・大変だろうが、頑張れよ・・・。』


コレが当時入社して一週間で起こった出来事でした。


こんなのはただのサワリですね～。
まだまだすごい話は山盛りですね～。
思い出しただけで鳥肌が・・・・・。


恐るべし田中さん・・・・・。