仮想からリアルへ

話していくたびに、楽しくなってくる。


そのうち、相手が実の名前当てゲームらしきものをしてきた。
初めの文字は何？とか　

言えないというと、何の行（あ行とかか行とかね）？、とか。
言えないよと。それもちょっと楽しみながらだったかな。


本当の名前を呼ばれると、どきっとするから。
私自分の名前を呼ばれるの好きなんです。もちろん自分の名前が好きだからですけどね。


けっこうじらしたかな。
1か月？もっとかな？　結果的には、教えたというか当ったわけです。

それから、今度は、声が聞いてみたい
というか、実際に話してみたいなーって言われて。

うーん、ゲームではじまってそんなのありえないでしょ　って思ってたけど、楽しかった結果がそう思わせることになったのかなって。

自分も楽しかったから別にそれに罪悪感はなかったの。

でも番号とか知られて、
私は結婚してて、
旦那さんがいる時にかかってこられても困るし、
仮想の世界から飛び出て、リアルでつながってしまうと、
相手は独身だからいいだろうけど、
そういうの全部ひっくるめて私の状況を理解してくれないと

あかん・・・っと思って結構考えたんですよね。


約束してくれた。
それが大きかったかな。
信じてみたんです。
この子は悪い人間じゃないと。



そして、番号を教えてかけてもらいました。


「　もしもし。はじめまして＾＾


口を開いた言葉は、それがはじめでした。
仮にその子をKと呼びますね。

Kの声は、びっくりするほど、耳に心地いい声でした。
10歳も下に思えないほど、落ち着いてて、私は自分で声フェチじゃないと思うけど、いい声だったんですよね。

声がかっこいいって表現変かな？
そう思った。


そんな、Kは私の声が想像と違うって言う。
いい意味で違うって言う。
素直に照れた。


ちょっとだけしゃべって、切りました。
とうとうつながってしまったなーって、現実なものになった日でした。