- 名前
- 埋葬虫
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ひさしぶりに書き直してみたぞ。うっひゃっひゃ
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懊悩の、彼岸
2007年12月17日 02:01
何故か、5年くらい前に住んでた、中野区鷺宮の安アパートにいて、居間とキッチンをへだてるドアがひらいてる。隙間から、赤い光がのぞいていて、一人なはずの俺はどうもイヤな不安をいだきつつ、そこから居間をのぞくわけ。
はい。案の定。女がひとり、素っ裸で床に寝てます。法医学教室の解剖台の感じ。この子、かつてツキあってたホステスのKと、院生時代の後輩のF(これ、雄(笑))のまじったような、不思議な顔してる。
で、妙なささやきが語るんだが、この子はどうやら実に精巧にくみたてられた、なんか中世の魔術だかの技術の結晶なんだそうな。おかしなガラス機器類と、滑稽なほどデカい電気系統が、いつのまにやらくまれていて、どうもプライベートな実験設備めいてますな。
つうか、これ、俺がくみ上げたはずなんだが、記憶にない。
「絶対、やっとかなきゃ、なんない事」があった。この子の小脳が未だ未完成で、運動系統を成熟させるために薬のませたり電気通したり。これ、あきらかにフランケンシュタイン系の古い映画の表象。しかし俺が小便だか飯だかにかまけてる間に、「手遅れ」になってる、という、ね。あの悪夢のおきまり、の、定石、このお作法で、 orz な状態。
あわてふためく俺。どうしようどうしよう。
彼女、すぅぅぅっとおきあがる。いや綺麗だわ。マリリンマンソンのヴィデオみたい。でも無表情でカクカクしていて、まったくヤバい。で....あれ?
下半身、ねえじゃん(笑)
手でいざって、彼女はまさかという速度で、台をとびおりた。知性のかけらもない、うす笑いうかべ、手だけの歩行。えらく敏捷。ゾっとする位、はやいのね。
実験、しぱーい。自暴自棄になった俺は、窓に手をかけ(つうか猫みたくガリガリ窓をこじあけようとして)外へのがれようとする彼女の肩をつかみ、台へひきづりもどそうとした。
その瞬間。「バチッッッッッ」
電気系統のなにか、がショートして、彼女、糸のきれたマリオネット、うしろへもんどりうって倒れた。仰向けの顔と、目があう。
俺は見てしまう。悲しみの凍りついた、自閉症児の顔だった。救いをもとめ、俺を、俺の目を凝視したまま、彼女は「逝って」しまった。
..........目がさめた。なぜか、ね。泣いてんのね俺。なみだ流してんの。...やべ、何か、決して思い出してはならん事を思い出そうとしてる感じだ。
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