- 名前
- キャメロット
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- この星はオレが守る!
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2007年11月19日 01:38
「どの子でもいいよ!好きな子を選んで!」
そう言って、お好み焼き屋のオバちゃんはニッコリと笑った。
そこに居たのは、4匹のチンチラシルバーの子猫。
ミャーーー
4匹は競い合うようにして、ヘビメタTシャツの男とその妻に向かい、自らの愛らしさを誇示していた。
「どうする?」
「う~~~~ん。この子かな?」
「だな!その子が一番いい顔をしてる!」
「その子でいいの?」
「はい。」
「あれ?この子オスだよ? メスが良かったんじゃなかったっけ?」
「え?」
「ええ~~~っと。メスは。。。 あ、この子だ!」
「え!?」
4匹居た子猫のうち、メスは1匹。
「どの子でも」って、オバちゃんっ!!!
選択の幅が随分と狭まったものだ。。。
そのメスの子猫は、チンチラにしては上を向いているピンクの鼻。
顔に対してアンバランスな目。
大きく開けると、なぜか目立つ口。
メスだけあって、細い手足。
他よりひとまわり小さな骨格。
・・・。
・・・。
どうなのよ?
そんなヘビメタの気持ちも知らず、子猫はその妻の手にじゃれて指をカプカプと噛んでいる。
「なんか必死で噛んでるな!」
「うん、かわいい!」
それで、すべて決定!!!
かくして、子猫はヘビメタ夫婦の家にやって来たのだった。
名前は、まだ無い。
そして、その子猫にはもう1つ大きな使命があった。
『先住者、オス猫モモのお嫁さん』
初対面は、想像を遥かに超えたモノとなった!
「ほら、モモ~ チビちゃんだよ~」
手のひらに乗った子猫を差し出す。
シャーーーー!!!
へ???
モモ???
今、なんと???
ミャーーー
興味津々、無邪気に鳴く子猫。
フーーー!!!シャーーーー!!!
後ずさりしながら威嚇する、体格3倍はあろうかと思えるオス猫。
その後、彼は子猫に怯え押入れの隅でうずくまる日々を2週間ほど過ごした。
「さて、この子の名前はどうしようか?」
「う~~~~ん、モモのお嫁さんだからサクラは?」
「ひねりが無いな~」
「モモは私が決めたから、好きなの決めていいよ!」
「そうだな~・・・」
「お!ミルミルは!?」
「え? かわいいじゃん!」
「去年のヤクルトのリーグ優勝を記念してミルミル!」
「うんうん」
「大きく成長しそうだし、何より健康そうじゃん!」
「名前も可愛いしね」
かくして子猫の名前はミルミルに決定した。
その年の10月、ヤクルトスワローズはセリーグを2連覇し、
さらに14年ぶりの日本一となった。
1993年、俺とミルミルの出会いの年。
2007年、一時代を築いたヤクルトの立役者である古田選手が引退・退団した。
チームも最下位と、低迷したままでシーズンを終えた。
1つの時代が終わったような気がする年。
一方、メタル男も家族が1人減り、猫2匹と生活を共にしていた。
そして11月17日の23:50。
メタル男は、また家族を失った。。。
出会いの年から14年。
ミルミルはメタル男に見守られながら、静かに息を引き取った。
その10分前に、声にならない泣き声を発したのを最後に。。。
衰弱していくミルミルに向かい、メタル男はずっとお礼を言い続けていた。
そんなメタル男にむかい、
「私だって感謝してますよ!そんなことより、お前はもっとしっかり生きなさいよ!」
そう、言いたかったのだと思う。
そうだね。
わかったよ、ミルミル。
たくさんの喜びを
ありがとう。
心から感謝します。
ありがとう。
今日の日記はキャメログじゃなく、個人的なものです。
ただ、残しておきたかっただけなんです。
どうか、お許しください。
このデジログへのコメント
ミルミルちゃんは、幸せだったと思うよ。
小さなお星様になってキャメちゃんを見守ってるよきっと…
ミルミル・・・。
飼い主が変なメイクとかしてるのを見守っててくれたのに・・・。
う~う~(ToT)
ペットって“ペット”って言うけれど掛け替えのない“家族”よね
ミルミルのご冥福をお祈りします。
モモだけになっちゃったんだ
さみしぃね
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