不思議な感覚

革靴で、使い終わったガムテープの芯を踏んで、


前後に転がしてみる。


体重をかけて転がすと、体の半分がグラグラする。


体重をつま先からかかとへ、かかとからつま先へうまく移動させないと、


軽くコケてしまいそうになる。


思えば子供の頃はこういった非日常の感覚を味わっては楽しんでいたような気がする。


走ったり、ぶつかったり、登ったり、ひっくり返ったり、ぶら下がったり・・・


体がいつもと違う状態になることそのものを楽しんでいたなぁ。


いつからかそんなことを楽しまなくなっていた。


不安定なモノの上にのると、グラグラすることが当たり前になっていた。


慣れたり、予測したりして、楽しむことをしなくなっていた。


大人になるってこういうことなのだろうか。


足でガムテープの芯を転がしながら、


なら、もう少し子供でいてもいいかなって思った。


久しぶりに楽しんだ。


先輩には白い目で見られた。。。