私お料理得意なの♪

「私お料理得意なの♪」
「俺の彼女、すっげぇ料理上手なんだぜ」

そんな恋人同士に会いました。

恋は盲目。
おりしもその二人は燃え上がってる真っ最中。
周囲の迷惑そうな顔も気づかず晩御飯にご招待。
正直な話、私はその女の子とは初対面。
あたりまえだよね、彼氏の友達なんだから。
だからソコまで言うなら本当に上手なんだろうと
期待もしていたわけです。
おなべの材料を頼まれて買っていって
一切手伝わなくていいよというので後ろで傍観。

･･･食えない。食いたくない代物がソコにありました。

石突をとってないシメジがたっぷり浮かんで。
土を落としてないごぼうが丸ごと沈んで。
あくをとらないからぼこぼこと地獄湯のようで。
いろんな邪悪なものが表面に浮かび上がってた。

「やっぱりうめぇぇぇぇ」

その子の彼氏はがつがつくってた。
その子も勿論がつがつくってた。
回りはみんな、ハシが進まず酒が進んでた。

あの時気づきました。
料理にもっとも必要なのは"愛"だって。



>みつばち さん
素直になるのがおとなかぁ。私もできてないなぁ。
大人になればなるほどしがらみに囲まれてねぇ。

>かっちゃん さん
それでも女の子の心は深く傷つきますよ～。
私いまだにその子のことだぃっっっっっきらいですもの。

>かず さん
かずさん、きっとかわいらしい幼少時代だったのね。

>アデス さん
ガキのころはやさしい子がやっぱりモテモテでしたよね。