- 名前
- tarashi
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- 外見はまじめ。60歳代だけど禿げてませんよ。小柄だけど、体力あります。性格はのんびり...
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パークアンドラブホテル
2008年05月05日 01:48
渋谷で日曜日に「パークアンドラブホテル」を見てきました。
本当は「靖国」を見たかったんですが、なんでも午後1時には本日分のチケットは完売したそうです。
Yahooのレビューには「客がぜんぜんはいっていない」なんてありましたが、やっぱり与太レビューですね。あの映画の場合、そういった、見てもいない人間の意見が世の中で出回っているので要注意です。「お前の言うことには反対だが、お前のいう機会は命をはっても守る」っていうような民主主義の原則は、まあ、この幼稚な人たちがほとんどを占める国では無理なのでしょうね。
とにかく、「靖国」が見れないとあらばと、ご近所のユーロスペースにいきました。
「パークアンドラブホテル」はりりぃ(40代以上のひとなら誰でも知っていますよね、彼女の歌「私は泣いています。ベッドの上で」を)が主人公を演じているところで、すでに興味深い映画です。
夫が経営していたさびれたラブホテルをかれこれ20年(16年かな?)女手一人でやってきた艶子(りりぃ)ですが、彼女はラブホテルの屋上を公園にして(ベンチやブランコやすべり台、そして基地にできるような小さな小屋まであります)近所の子供や老人が集う場所にしています。
そんなラブホテルに髪を白く染めた中学生の女の子がやってきます。自分の母親と別れて、他の女性との家庭を持った父親に会いにきたものの、その団欒を目にして父親に会えずにさまよっていた美香です。彼女をホテルにある自分の住まいに泊め食事を与え、心をゆるした彼女の髪の毛を黒く染めてやります。そして美香はホテルを(艶子のもとを)去っていったのです。
艶子が毎朝、ホテルの前を掃除していると必ず散歩(というより競歩みたいですが)で通りかかり挨拶をかわす女性「月」(ちはる)がいます。彼女はもう16年間、夫と心を交わすことなく歩くことだけ(月の裏側にまで歩ける歩数を目標に)の生活をしているのですが、歩数を記録したノートをなくしたことから、艶子と会話をかわし、屋上の公園にゆき、子供たちと心を通じることで、みずからのあやまちを知ることになります。自宅に帰り、深夜帰宅する夫を、これまで迎えることもなかったのに食事を作って迎える笑顔の月。
いつも違った男とやってきて部屋をかりる女性マリカ。理科系の大学の学生もしくは研究者みたいです。(同僚とともに図書室で会話をするシーンがありますが、今の理科系の研究者の資料はもっぱら最新の学術雑誌です。映画では単行本みたいなのが並んでますが・・、この辺、リアリティないです)彼女が産婦人科に立ち寄っているのを子供たちが目撃したものですから、艶子はてっきりマリカが中絶をしているとおもったのですが、マリカは艶子に「卵管性不妊症」という診断書をみせるのです。(でもこの診断書に17歳ってあるけど、17歳の女性に不妊症って診断をつけるかなあ?また、マリカが生物系の学者もしくは院生なら、卵管がだめでも受精・妊娠が可能だとわかるはずだけど・・・、この辺もこの映画、医学的考証がまったくだめです!)いっぽう、艶子もどうやら、夫に・・・。そして、新宿区役所からは艶子に電話で・・・・。
途中に、(たとえば美香が艶子といっしょの部屋で寝るシーンで)まっくらになるシーンがいくつかあるのですが、まっくらって、スクリーンが意外とあかるくて、いっぽう何もうつっていないから、スクリーン以外の、たとえば周りの席なんかに急に注意がそれてしまうという不快感が生じます。ジャームッシュなんかでも暗くするのは、ほんとに2,3秒なんですけどね。この映画ときたら、数秒間以上まっくらで、それが逆にうっとおしいです。
また、退屈なシーンがけっこうあります。熊坂出という監督はまだ新人なので、この辺はこれからまともになるといいのですがね。
ただ、ラストで、夕方になって艶子が公園から人々を帰宅させるシーンはすごくいいです。本当に、何度でも見たくなるような、なんとも心に残るシーンでした。
この監督の次回作が楽しみです。
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