Case.3.2 土岐かすみの場合【日常】

とある道中
「ししょー、それで今日の依頼って結局なんなんですか？神社に行くって言ってたけど…」
「あぁ、古い知り合いの頼みでな」
「お祓いにでも行くんですか？」
「まぁ、そうだな。もっとも清められに行く訳じゃなくて清めにいく訳だが」
「？？、なんかおかしくないですか？」
「なんでだ？」
「いや、人を清める場所に逆に清めに行くってなんだか変だなぁって、上手く言えないんですけど」
「まぁ…神社ってのは、寺もそうだが、色んなものが集まってくるもんだ。大抵は大丈夫だが、たまーにやべーもんとかも来るんだよ。それでもずっと神体の側にいれば、勝手に力を吸われていくんだが…それじゃあ間に合わない位ヤバいもんもごくごくたまーに存在する。そいつを片付けるのが今回の仕事。」
「ええっ!?じゃあ神様レベルの奴を相手どるってことですか!?」
「まぁそんなときも一度だけあったが、基本はそんなことない」
「？？？」
「大抵は、神がいないか信仰が薄いから対抗できないってパターンだ」
「なるほど悲しい」
「それでも人に悪影響を与えるだけの力はある奴だからな、油断はするなよ」
「はぁい」