私を満たしてくれる・・・

コンビニでペットボトルのお茶を買った。
ごくりと一口のむ・・・。
ラベルのコピーが目に入った。

「私を満たしてくれる＊＊＊の恵み」とある。

それで思い出した。

・・・いつだったか、
女は言った。

「私を満たしてくれるのは貴方だけだわ」

「ふーん。幸せそうじゃあないか。家族でカラオケ行ったりして」

「それはそうだけど。女の部分がね。気持ちも身体も、今いちだから」

「性愛は性愛として、日常とは別のところにあって、非日常の楽しさを心身ともに満たせることが、メンタルな健康にも必要ってことかな」

「あなたは、いつも難しくいうのね。理屈はどうでもいい。ただ、感じたいだけ。それを貴方が私にプレゼントしてくれたのよ」

「まあ、俺は役に立っているみたいだから、役に立たせていただだいて、
ありがとうございます。俺も、男として役に立てて嬉しいよ」

「そお？　ほんと？　うそじゃあない？」

「ほんとだよ。貴女が、いいおんなだからさ・・」

「お世辞がじょうずね」

「私を満たしてくれる、貴方の愛・・・。また会ってね」

「うん」

＊

このペットボトルのコピーは、
ありきたりだけれで、とてもいい。
いろいろ想像させてくれた。

「私を満たしてくれる、貴方の立派なぺニ＊」
「私を満たしてくれる、貴方の舌の動きと１０本の指」
「私を満たしてくれる、貴方の上手なクンニ」
「私を満たしてくれる、貴方のピストン運動・・」

「私を満たしてくれる、貴方の思いやり」
「私を満たしてくれる、貴方の優しさ」

そういうことを言われたら、
男は嬉しいと思います。
本気でね。


逆もまたしかりかな。

「俺を満たしてくれる、貴女の喘ぎ声・・」
「俺を満たしてくれる、貴女の思いやり」

まあ、いろいろだろうけど。


全ては、
認めて欲しいという「自己承認欲求」の表れだね。


認めあい、褒め合って、そして愛し合うことは
とても大切なことだと思います。


・感じない人は、感じるように・・・
・少し感じる人は、いつも感じるように・・・
・感じている人は、もっと感じるように・・・

おのおの、
パートナーと一緒になって追求すること、
それが、性愛の幸せなのだと思います。


ただ、求めるだけの安っぽいＳＥＸをして
虚しさだけに覆われないようにしたいですね。