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頬張る彼女。『写真』

2008年03月16日 23:55

(続きです)

彼女は、キャンディーを食べ終え、ネチョネチョした手を
俺の口元に持ってきた。

そして言った。

『舐・・・め・・・て』

俺は、手をどけて、顔、そして、口元を舐めた。


『違う・・・顔・・・じゃ・・ない』
うぐっと舌を彼女の口の中に入れた。


まだ、口の中は、冷えていて、キャンディーの甘い味が
舌から伝わってきた。


いつの間にか、目も閉じて、抵抗していた彼女の手も
俺を受け入れていた。

そして、その手は、俺の背中をやさしく触れた。

その瞬間

俺は、キスをやめ
『お前、服汚れるやろ~。手を洗ってこい』
と、冷めた一言を発してしまった。

心の中で、『やっちまったなぁ』と叫んでしまった。
まさにクールポコ状態です(--;)

そして、彼女は静かに立ち上がり、
俺を見て、ユニット・バスに向かった。

少ししてから、シャワーの音が聞こえた。

彼女は、シャワーを浴び始めた。

俺は、内心複雑な心境だった。

気持ちを落ち着かせるため、彼女の部屋を見渡した。
綺麗好きもあり、ゴミ1つない部屋だった。

そして、立ち上がり本棚の前にいった。

整理された本棚に1冊だけ、タイトルが
逆になっている本を見つけた。

ふと手にしてみた。
知らない小説だった。
その本をパラパラとめくっていくと
1枚の写真が出てきた。

若い時と思える彼女写真だった。
笑顔を覗かせている。
気になる事が一点あった。
彼女笑顔を見せているその隣に知らない
男性が写っていた。

恋人に見えた。

そして、シャワーの音が止まった。



気が向いたら、明日続きを書きます。
ではでは

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