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アニメータの結婚と年収
2007年10月14日 11:32
最近、テレビのニュース番組でアニメーターの年収や仕事内容の実情について紹介されることが多くなりました。
漫画・アニメ・ゲームの輸出額が日本の鉄鋼の輸出額を上回る現在、世界に誇るジャパニメーションを支えるアニメーターが相も変わらず月収5万円の極貧生活を送っている実情を一般市民が認知すれば、アニメ業界、それに発注する側のテレビ局、広告会社、出版社が意識を改革すべきだし、アニメーターも制作進行と同じように正社員として雇うほうが生活は安定すると思います。制作進行の月給は15万円くらいです。
完全出来高制でアニメーターを雇って、新人動画の月収が2~3万円ですぐに辞めてしまう、それでは優秀な人材も育ちません。
絵の上達には個人差があって、仕事を始めて3年以上してから巧くなる人もいるのです。
アニメを作るには、本来であれば30分バラエティー番組の3倍の予算がかかります。アニメ制作者の皆が新人動画まで含めて普通の収入を得るには、です。でも予算は本来必要な1/3しかないので、様々な軋轢が生じます。
強いて言えば、メリットとしては「量が質を生む」ということでしょうか?
これだけ大量のテレビアニメを生産している国は日本以外になく、ほかの国はバラエティー番組の3倍の予算のかかるアニメを大量生産できないだけですが、結果として量が質を生み、世界に冠たるジャパニメーションの基礎となったのです。
アニメーターの年収について、標準的な試算をしてみましょう。
まず、アニメーターは正社員ではないので、自営業と考えるとわかりやすいです。
会社内で机を持って仕事していて正社員じゃないというのも、おかしなものですが。
会社内のお花見や海水浴などのイベントで、社内で机を並べてるにも関わらず「あの人は正社員じゃないから」と呼んでもらえないなんて話もあるそうです。
『わたしは貧乏なアニメーター 』という本にそんなことが書いてありました。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/488718185X.html
この本はだいぶ前に書かれてますが21世紀の今も現状は大差ありません。
大体、この著者の勤めてたアニメ制作会社はかなり大手のメジャーなスタジオなのですが、ひどいものです。
年収について考えてみましょう。
アニメーターは大きく分けて、動画、原画、作画監督の三つに分かれます。
最初は動画ではいって、30年くらい前は3年、今は1年くらいで動画から原画にあがります。でも、動きのよく描けない原画になってしまいます。
動画のタップ割りを1年やっても、原画の動きを描く能力が身につくはずもありません。
生き生きした原画を描くためにもデッサン割りの練習をするべきです。
絵が巧くなる、ならない、は本人のこのあたりの意識によって、時間を経るごとに大きな差となって顕れてきます。
人に言われるまま要求されるまま流されてタップ割りをしてた動画は、いつまでたっても下手なままで、いずれ消えていきます。
アニメーターは完全出来高制で契約社員の立場です。
ボーナスも社会保険も残業手当も有給休暇も何もありません。
テレビアニメを基準に試算してみます。
動画の年収
動画1枚150円、月に300枚動画を描いて月収4万5千円。
内職と変わりませんね。収入は本当にそれだけです。
動画を月に500枚描いて7万5千円、月に千枚描いて15万円。
1日に40枚くらい動画を描く計算になります。
昔の「ど根性カエル」の頃の簡単なキャラクターで影なしならともかく、
今のごてごてした止め絵重視の影も多く衣装も複雑なキャラで1日40枚描くのは至難の技です。
コンビニやファミレスで時給800円で働くほうが月収15万円を得るのは
簡単です。
月収4万5千円で年収は54万円、東京で一人暮らしできませんね。
原画の年収
原画1カットあたり3500円と仮定します。アニメ会社や原画のスキル(能力)によっても1カットあたりの単価は上下します。
名探偵●ナンは1カットあたり5千円という噂を聞きましたが、確認はとれてません。
月に50カット描けたとして、月収は17万5千円、100カット描ければ月収35万円、ボーナスはありませんが生活できる金額ですね。
社会保険は自分で加入しないといけません。
フリーでサラリーマンと同じ待遇を得るには、サラリーマンの3倍の年収が必要だそうです。
年収500万円のサラリーマンと同じ生活をフリー(雑誌記者、小説家、カメラマンなど)でするためには1500万円の収入が必要ということです。
月に100カット描いたとして年収は420万円。そこそこ普通の生活です。
1998年のサラリーマンの平均年収は464万8千円で、平均年齢は42.6歳です。
1999年の調査でアニメーターの平均年収は247万円で、平均年齢は28.6歳です。
http://homepage1.nifty.com/numako/99bunseki.htm
これが40歳越えたからといってアニメーターの平均年収が464万円になるとも思えません。
20代30代でアニメーターを辞める人も多いです。
作画監督の場合、作監料がつきます。これが1作品あたり18~20万円くらいでしょうか?
月に100カット原画を描いて、作画監督を同時にすれば、月収は53万円になります。年収636万円です。
家族を養える収入ですね。
ただしアニメーターの誰でもが年数を経れば作画監督になれるわけでもなく、新人動画の9割は辞めてしまい、原画の誰でも作画監督にすぐなれるわけでもなく、ピラミッドの頂点が普通のサラリーマンの平均年収と同じという現実があります。
作画監督クラスで年収1千万を越えることもありますが、それは体力のある若いうちだけで、いつまでも続けられるわけではありません。
アニメーターの場合、動画でアニメ会社にはいって、1年続くのは10人に1人くらいです。
春に新人が10人はいって次の年には全員辞めて1人も残っていないことも珍しくはありません。
これが正社員として入社して、月10万円+出来高なら新人動画でも生活できるかもしれませんが。
30過ぎの名前のよく知られた作画監督クラスのアニメーターでも結婚してない人が多いです。
アニメーターは人づきあいが悪いとか、生活が不規則だとか、深夜まで仕事をしているとか、理由はいくつかあるかもしれません。
でも、子供が一人っ子の場合、親は結婚して欲しいと思うのではないでしょうか?
サバ夫
この記事みてショックうけました。こんなつらい現実のもとに
いろんなアニメとかが作られてると思うと。やりがいあっても生活できないとね。
コメレス
かのんさん
いつもあの話せる人でてるんですね。いつも違う番組みてるんで。
sumireさん
ふむふむ。動物と話せたらいいですね。
姫とは話せるんだからいいんじゃない。
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