EV拡大に伴う困難

EVの拡大路線に結構高いハードルが迫っている。
一つ目はリチウム（炭酸リチウム）の高騰である。こぞってEV化を進めたため、EV用電池に使われる
炭酸リチウムの高騰が止まらない。今年も２倍になっている。
EV黎明期の頃と比較すれば20倍近くにもなっている。
これでEVメーカーは車の値上げで対応しているが、
既にテスラも車両価格が高くなり過ぎて、値上げ出来ない状況に追い込まれている。
当分供給先鉱山は限られるからリチウムの値上がりは止まらないだろう。
鉱山は開発計画してから、市場にその鉱物が出てくるまで、最低5年はかかる。
二つ目は充電インフラの整備だ。
要所に充電インフラは整いつつあるが、問題は家庭での充電インフラの整備である。
EV用の200V外部電源を整備している家が非常に少ない事が挙げられる。
家庭内で充電できれば、外で充電しなくとも家に戻って来られる。
往復400Km以内ならばだ。かなり遠方へ行く場合は公共場所での充電となるが、ハウス内で充電できるようになれば、公共インフラでの充電をかなり減らす事が出来る。
自分は最初からEV用の充電電源を想定していたので設置しているが、
ハウスメーカーには、これからは全て200Vの外部電源を標準装備する事を奨めたが、
今どうなっているか？
古い家は当然200Vの外部電源など整備していないだろう。
後付けだと結構な費用が掛かるだろうから、家庭内の充電は進まないのかもしれない。
この点が充電インフラとして大きなネックになる。
少なくとも新築の家には200Vの外電源設置を義務付けする事も有りかと思います。