- 名前
- ハル
- 性別
- ♂
- 年齢
- 49歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- 日記なんて小学校の宿題以来書いたことないけど、ちょっとがんばってみようかな? …って...
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そらに浮かぶ町
2007年07月26日 21:45
一日で300km運転するのは久しぶりだった。
今日の仕事は新潟の県境にある西会津から南会津をまわるコースだったのだ。
疲れたけどきれいなものにたくさん出会えたので、疲れも半減かな♪
東北にも夏はすぐそこまでやってきていて、午前中の雨模様が昼過ぎにはすっかり真青で透き通るような空が広がっていた。
ひまわりや朝顔が似合う季節になったから、オレの好きなアジサイとも来年までお別れかなって思っていた。
だけど南会津の道路わきでは、雨露に光る紫色の花たちが元気な顔を見せてくれていた。きっと会津の冷涼な気候のせいだろう。思わぬプレゼントに嬉しくなってしまう。
何もない、木々の緑が延々と続く山道を進んでいくと、雪よけのトンネルがいくつも現れる。会津を走るようになって、縦に並んだ信号や道路に埋められた噴水装置、道路公団の除雪センターなんかを見かけると、冬の厳しさを思い知らされる。
さっき見かけた腰の曲がったばあちゃんも、冬になると雪かきをするのだろう。
でも、一人暮らしだったら大変だよな?
病気で寝込むようなことがあったら、玄関からのちょっとした道も雪で埋もれてしまうよな。大丈夫かな?
と心配になってしまう。
オレは雪の少ない地方に住んでいるが、それでも一度どかっと降ると一週間は道端に雪が残ってしまう。何年か前に、オレのばあちゃんは雪道で転んで、腰を痛めたことがあった。だから、雪道を歩くお年寄りの姿を想像すると、心配になってしまうのだ。
そんなことを考えながら走っていたとき、ふと視界の右側が白く煙っているのに気付いた。
『森が浮かんでいる』
川面(かわも)に霧が漂って、川岸の森が雲の上にのっているように見えたのだ。
大気と水面との温度差が生み出した自然現象。川をまるまる覆い尽くすほどの霧は本当に雲のようで、向こうに見える森と小さな集落は、さしずめ天空の町のようだった。
大雪で冬は生活するのもとても大変なところだけど、それでもこの町を離れずに住む人たちが居る。この絵のような世界の中の登場人物たちは、きっとこの町が大好きなのだろうな。
もしかしたらオレなんかに心配されなくても、雪国のばあちゃんたちは元気で、ずっと強いのかもしれないな。
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