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人皆生を楽しまざるは、死の近き事を忘るるなりは、現代も同じです。

2021年06月11日 09:57

吉田 兼好(よしだ けんこう)は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての

官人・遁世者・歌人随筆家

生誕: 弘安6年(1283年)頃

死没: 文和元年/正平7年(1352年)



彼の言葉に、

「人皆生を楽しまざるは、死を恐れざる故なり
 死を恐れざるにはあらず、死の近き事を忘るるなり」とあります。



これを現代語に訳すると、

皆生きている事を楽しんでいないのは、死を恐れてないからである。

いや、死を恐れてないのでもない、死が近いという事を忘れているからだ。



私なりに解釈すると、

人が生きることを楽しめないのは、死に縛られているからである。

いつも死ぬことを想定して、今を楽しまないという日本人の生きざまを

吉田兼好は指摘しています。

700年前でも、日本人は死ぬことを恐れていたのでしょう。

そして、今を楽しむことができなかったのですね。



さて、私は親は子が独立したら、子のためではなく、

自分のために生きるべきと考えます。

例えば、夫婦旅行して、人生を楽しむべきと考えます。

人間は何歳まで生きるかわかりません。

だからこそ無駄に貯蓄するのではなく、計画的に

お金を使い、人生を楽しむべきです。

死んでしまったら、また死なずとも寝たきりになったら、

お金の使い道は限られます。



700年前に吉田兼好が指摘した、

死が近い老年期こそ、生きることを楽しんだ方が良いという

含蓄のある言葉をかみしめて、生きましょう。

死を認識したら、人は嫌な仕事はしなくなると思います。

それは時間の無駄ですから、やりたい事をやるべきです。

また、やりたいことがないなら、やりたくないことをやめるべきです。



死ぬ前には、好き勝手に生きた方が良いですね。

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