- 名前
- ぴよん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 岩手
- 自己紹介
- 40代の2児のハハです。 ガラケーなので、スキ!がつけられません。ごめんなさい。 ...
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ふるさとは、遥けき。
2017年07月31日 01:09
先日のドラえもん。
「かわいそうなぞう」をからめた話だった。
戦時中の動物園。
獣たちを殺せ、との命令に、泣く泣く従った飼育員たち。
が、そこはドラえもん。
お得意のひみつ道具を駆使してゾウを健康体にし、なななんとインドの山奥へ飛ばしてしまった(;_;)
これを覚えたこどもたちに、本チャンの話をよみきかせたら、どんな反応があるのだろう。
「死ぬ」という概念が、ゲームなどの普及により、薄っぺらなものになりつつある。
戦争があった。
たくさんの人が 死んだ。
40代の私たちでさえ、すでに半分ぐらい、もやがかかった見えかたしかできないのに。
創作ではあるけれど、若者がたどった、戦争の意味。
生きたいと願いながらも、特攻で絶命した祖父の生きざまを、最後には真正面から受けとめることができた孫。
「永遠の0」。
この作品は、はじめに漫画、次に映画、最後に小説、と見ていきました。
漫画は、原作の伝えたいところを切り取って強調していたところ、映画は、細部まで再現されていたところや、役者さんがたがみな役に入り込んでいるところが、際立って見えました。
写真もない、親戚もいない。奥さん(主人公の祖母)は亡くなり、手がかりは何ひとつない。
ライターの姉が、ネタにしたいからと取材を手伝わされていた弟(主人公)。
関わりがあった人の、その評価に一喜一憂しながらも、どんどん祖父に興味を増していく主人公。
話の中で、新聞記者が、「特攻は、現在のテロリストと同じだ。洗脳された、熱狂的な愛国者だ。遺書だって、勇ましいものばかりだ。」と言っていました。
「パイロットは、みんな志願兵だった。赤紙で召集されたのではない。特攻だって、志願だったのだ。」とも。
残された資料などからは、表面上は、そう読み取れるのでしょう。
でも、実際は そうじゃない。
熱狂的、狂信的な時代になっていったのは、右へならえが大好きな、マイノリティーが嫌いな日本人の気質だから。
勇ましい遺書に見えたのは、家族を安心させようとする、死にゆく者の最後の心遣い(この意見は、作品中でも出てきます)。
過酷な現場を幾つも経験しながら、生きて帰りたいと願っていた祖父。
教官になったが、教え子たちが次々に死んでゆく現実。
志願はしなかったが、とうとう お鉢が回ってきてしまった…。
操縦悍を握りながら、あれこれと思いを巡らす彼の姿は、どの作品でも、とてもていねいに描写されていました。
自分と同い年で、特攻で亡くなった祖父。
集まったエピソードは、祖父の半生を雄弁に物語る、パズルのひとつひとつのピースだった。
私のまわりでも、戦争のことを知る人は少ない。
学校などで、軽くは触れるが、所詮 テスト用の知識程度だ。
だからこそ、自分から進んで知ろうとしないと、自分で動かないと、きっと知りたいことは知らないままになってしまう。
8月15日は、花火大会…よりも大事な日なんだよ?
サイパンで泳ぐ?
ああそう。きれいだよね。
でも、戦争のとき、どんなことがあったか知ってる?
へー、沖縄に行くんだー。
6月の…?
23日…。あ、そう。
慰霊の日って言われてるんだけど、知ってる?
こんな話が、出なければいいな…。
すやすやと眠る子供を見ながら、そんなことを考えていました…。
今年もまた、8月が始まります…。
おやすみなさい。
このデジログへのコメント
僕の祖父も特攻隊でしたが地上無線部隊になり命拾いしました。
遺品のアルバム、部隊の精悍な隊員や教官の殆どが戦死していました。
ソ連軍とも戦った祖父、僕には戦争の話は一切しなかったな。
私の叔父は二人も戦死しました
シベリア抑留者の体験者の語り部の会にも入っています
沖縄、サイパンでの悲惨な戦い、パプアニューギニアなどでも、激戦が
NHKがビデオを発売していますが凄惨です
今は亡き祖父が
一度だけ引き揚げてきた
「舞鶴に行きたい」と行ったことがありました
多くは語りませんでしたが
満足して帰ってきたことを
思いだします。
そう、8月ですね…
> 隆文さん コメありがとうございました。
図書館に行くと、ナゼか戦争に触れる内容の本を探してしまいます。消化不良の情報が多いからかな…?
> なおぴーさん、コメありがとうございました。
話を聞いて想像するよりも、見たままを見せてくれる映像のほうが、ガツンと来ますよね。苦しくなるぐらい。
> JJさん、コメありがとうございます。
神戸は、ナチスから逃げたユダヤ人が、アメリカへ向かう途中で、数多く寄港したそうですね。小説「少年H」で ありました。
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