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中日新聞より。
2017年01月15日 23:43
『厨房さん、ありがとう』
日進市の老人ホーム「ケアハウス日進ホーム」で暮らす荒木さん(87)。
荒木さんは、35歳の時にご主人を亡くした。
幼い二人の子供を育て、その後、義父母を看病、介護して見送った。健康なのが取りえで、炊事・洗濯・掃除と何でもできる。アパートで一人暮らしをしていたが、狭心症で病院に担ぎ込まれたことを機に、老人ホームでお世話になる決断をした。
入居すると、それ以前の生活とは一変。部屋や風呂の掃除をしなくてもいい。三食とも全部、目の前に並べてもらえる。茶わん蒸し、刺し身、天ぷらと「食べたいなあ」と思うものが出てくる。
正月三が日は、小さいながらも重箱に入ったおせち料理が供される。それも、旅館のようにお品書き付きだ。
ときどき、料理を作ってくださるスタッフと話をする。
荒木さんが「厨房(ちゅうぼう)さん」と呼ぶ40代の男性は、とても無口だ。
「今日はおいしかったよ。ごちそうさん」と言うと、照れているのか「本当?」という返事。
その厨房さんが、6月末で辞めることになった。最後の勤めの日に、荒木さんの部屋まであいさつに来てくれた。ゆっく話す間もなく「涙が出るから帰るわな」と言い、さよならをした。
荒木さんは、
「大阪の出身と聞きました。実は私も大阪生まれ。なんだか懐かしい味がしておいしいと感じたのは、そのせいもあったかもしれません。ゆっくりですが、毎日残さず食べさせていただきました。おいしい食事をありがとうございました。今も厨房さんの顔を思い浮かべるだけで泣けてきます。どうかお元気で」と話す。
《中日新聞掲載 2016年(平成28年)9月4日》
このデジログへのコメント
なおしさん:コメントありがとうございます
故郷は自分の源ですね(*^^*)
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