- 名前
- リゾーリ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 65歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 初めまして 趣味はアルコールとバイク、読書、映画です。 かなり良い歳のオヤジですがそ...
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生あることに感謝して。
2016年11月08日 10:37
昨日で57歳になった・・・。
忘備録を兼ねて、この日記から。
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先日、週末のバイトのアメ横の店で左腕に腕章をして片足が不自由な自分より多分20歳前後は若いだろうという
女性を見かけた。段差の処は少し声をかけて注意を促したがあとは黙ってみていた。
確か5足組のカジュアルソックスを求めて帰ったと思う。
その、自分で作り腕に留めた腕章には「脱臼」と書いてあった。
なんとも、言えぬ気分になった。
実は小生も生まれつき脱臼で乳児の頃に母親が気づき治療を受けてやっとまともに歩けるように
なったと遥か昔に聴かされていたからだ。
歩けるようになったといっても、基本的にあらゆる動作は子供の頃かなり他の子供より劣っていた。
両親にとって初めての子供だったので、やっと歩けるようになったのだからと何でもしてもらった挙句、靴は独りで履けない、絵も字も書くのはへたくそ、幼稚園ではなんとかなったが小学生になればどうにもならず、「特殊学級に入れてみては・・・?」などと言われるくらいだった。
手を焼いた母親は日記をつけさせたり、イソップ童話の全集を二十何冊買いこんで読ませたり
ピアノや習字やいろんな習い事に往かされた。
冬場のピアノと来た日にゃ、かじかんだ手で人より遅れたバイエルにカタカナで♪をソミ、ソミ、レドレドなどとぎこちない指で弾くもんだから3年習ってもかっこうワルツぐらいしか弾けなかった。
さすがに、もうこれ以上通っても無理と辞めてしまったが。
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30を過ぎて、北陸・金沢に移り住み10年ほど暮らした。
幼い子供を連れて、知らぬ土地での暮らしはなかなか当初は馴染めず家人にはよく泣かれたものだったが、子供が幼稚園に上がるくらいになるとようやく慣れて親も子供も友達もできて
海山へ出かけ、風光明媚と豊かな自然を目いっぱい味わって幸せだった。
やがて、東京へ家の都合で戻ることになりやっと慣れ親しんだ土地にも、友人たちにも別れを告げた・・・。東京から越してくるときも切なかったが、金沢から東京に戻るときにはもっと切なくて涙がこみ上げる熱い胸に数度なった。
それから、十数年・・・。
以前からやっていたアパレルや小売りの仕事に見切りをつけて今は建築の世界に身を投じて
お蔭でなんとかやっている。
この世知辛いご時世だからその世界に入ってからもいくつか職場は変わり週末のバイトももう10年以上続けている。世間様の日常のように週休なんとか制なんていうのはもう何十年も意識したことがない。
去年、一昨年と金沢で仕事していた時の仲間が相次いで2人故人となった。
2人とも癌だった。
未だ、その二人の墓参りにも実は行けてないのだが。
昨日、その当時東京から出張で訪れて店舗運営やウインド、売り場づくりの構築に手を貸してくれた友人のことを思い出し、ダメ元で携帯をかけたらつながった。
頼みたい仕事もあるし、近々に面談したいと申し出たら「いいですね、一杯呑みましょう。今は酒飲めるようになりましたから」という返事だった。
訊けば、2年ほど前に喉頭がんで20時間余の手術を受けていたらしい。
五体満足で、生き永らえてきたことに改めて心から感謝した。
いくつもの職場を変わり、人から見れば働きづめの人生であっても苦に思ったりしたことはない。
因果応報・・・それまでの生き様の結果=こんな人生があるのも己自身があるからさ・・・と
言い聞かせ何とかやってきた。
80も半ばになる母親に数か月ぶりに電話をして、「俺の脱臼を治すのにどれくらい医者に行ったの?」と尋ねた。
「そうだね、東大病院に1年半は通ったね。一緒に住んでいた叔母ちゃん[母親の妹]が居たから
通えたんだよ、今でもそうだけど東大は余り便の良い処じゃなかったから・・・。通うのは大変だったけど放っておいたらこの子は歩けなくなってしまうとその思いで必死だった」
「そうか・・・・。今更だけどありがとう」
いつもは口答えばかりして、親子喧嘩も絶えなかった母親にこのときは心底、感謝の意を表した。
生きたい自分、なりたい自分になりなさいと先日、ある人から言われた。
経済的な面、家族や夫婦のこと、仕事、趣味、嗜好、そして身体・・・・
全てがもちろん、己の意に叶っているわけではない。
ついでに、手相も昨日ある処で観てもらった。
曰く、自分で人生を切り拓いてきた人、独自性に満ちた人生。情に厚く、商才もあって努力家。
理想と現実のバランスが取れてる人・・・などと評された。
もうじきくるこの夏休みは大陸に行くことになっている。
この世に生を受け半世紀を超えた今、なりたい自分を更に目指しやりたいことをし、行きたい処に行きこれからも自分だけしか歩めない人生を全うできたら幸せだと思う。
人生は一度きりでしかも、短いのだ。生あることに感謝して・・・・・・。
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この思いを綴ったあと、去年の盆休みにスイスに8日ほど滞在した。
シュパルルホルンという山に友人とともに登り素晴しい体験を味わった。
このデジログへのコメント
> 小さなライオンさん
初めまして。コメントを頂けてうれしい限りです。細々と日々を語りますのでまた、覗きに来てくださいね。
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