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「商売繁盛」のお話
2016年10月14日 23:41
岡村佳明(おかむらよしあき)さんの「商売繁盛」の話♪
おふくろの教えの中で、兎に角衝撃的であり、「なるほど!」と深く考えさせられ、その後の私の指針になった言葉があります。
「あんたが好かれる人間になったら、周りの人は寄ってきてくれるんだよ」
おふくろはこう言うのです。
「お店は家だ。好きな人の家に遊びに行くのが居酒屋だよ。嫌いな人の家には遊びに行きたくないよね?
好かれる人間になってあんたに会いたいと遊びに来てくれる人がお客さんなんだよ。
折角来てくれたんだからおいしいものを出そう、楽しんでもらおう、驚かせようと思うんだよ。
お客さんに来てもらうために、おいしいものをつくるのでも、楽しいことをするのでも、驚かせるのでもないんだよ。
この違いが大切なんだよ」
よくよく考えてみれば、おふくろの居酒屋にやって来るお客さんたちは、誰もがみんなおふくろに会いに来ているのです。
こんな立地の居酒屋に、通りがかりで何となく入ったなどということはありえません。
つまり、お客さんは全員、おふくろに会うために、わざわざ「岡むら」を目指してやって来てくれているのです。
私はこのことに気づかされました。
おふくろの人望の厚さ、篤実さに胸が打たれる思いでした。
「好かれる人間になれば、周りの人たちが寄ってくる」
実に何気ない言葉です。
でも、何気ないがゆえに忘れがちな、大事なことなのです。
おふくろに言われて、私は「そうか!」とひらめきました。
商売繁盛を考えるのではなく、まず「自分繁盛」を考えることが大事なんだ!
商売繁盛を考える前に、いかに自分が好かれる人間になるか、自分自身をどう繁盛させるかを考えたほうがいいんだ!
このときから「自分自身がどう繁盛するか」が、私のテーマになったのです。
「看板のない居酒屋」
岡村佳明 著
現代書林より
「好かれる人間になれば、周りの人たちが寄ってくる」
この言葉の前には、前置きがあるのです。
その前置きが、
「宣伝なんてしなくても、看板なんてなくても、安売りなんてしなくても、ちょっとくらいまずくても、あんたが好かれる人間になれば周りの人は寄ってきてくれるんだよ」
岡村さんがよくお話してくれるのが、
「どうきてもらうか?じゃなくて、どう帰ってもらうか?が大切なんだよ」。
今日来てくれたお客さんが喜んで帰ってくれたら、今度は友達を連れて来てくれるかもしれない。
まだ来たことのない人に、来てもらおうと努力するより、今来てくれている人を大切にする努力だよと。
岡村さんの経営するお店に行くと、どのお店もお客さんで賑わい、スタッフもお客様も笑顔であふれているのが印象的です。
その秘訣は「自分繁盛」、つまりスタッフさん一人一人の「自分繁盛」が、商売繁盛につながっているのでしょう♪
美味しい料理をつくって、お客さんが来てくれるお店をつくるよりも、
あのお客さんに喜んでもらうために、美味しい料理をつくる。
同じようですが、目的が少し違いますね。
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