デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

馬鹿

2014年08月14日 05:59

馬鹿

落語の方には、おろかしいやつが出てまいりまして、馬鹿でございますが、馬鹿にもい
ろいろ種類がありますようで、四十八馬鹿、あるいは百馬鹿、色気のがあるかと思うと、
食い気のがあったり、さまざまでございまして、中には、兄弟で馬鹿、親子でなんてんで。弟「あんちゃん、あんちゃん、一年ってのは、十三か月だな。」兄「馬鹿だな、そんな事を言ってるから、近所の人が、みんなお前の事を馬鹿だ馬鹿だって言うだ、一年は十三か月じゃねぇ、十四か月だ。」弟「そんな事ないよ、あたい、今聞いてきたんだから、じゃ、数えてみようか、一月二月三月四月五月、六月七月八月九月十月、ううん、十一月十二月お正月、ほらみろ、やっぱり十三か月じゃねぇか。」兄「馬鹿、お盆が抜けてら。」なんてんで、てめぇの方がよっぽど抜けておりまして。弟「あんちゃん、来年のお正月とお盆は、どっちが先に来るのかい。」兄「そんな事は、来年にならなきゃ分からないじゃないか。」ってぇと、それを聞いていた親父が。親父「うん、さすがに兄貴だけあって、考えがしっかりしている。」なんて、変な親子があったもんで、これもある愚かしい弟が、夜道端で物干し竿を振り回しておりまして。兄「おい、お前なんやってんだい。」弟「あ、あんちゃんかい、あのね、今お空でピカピカ光っているお星様がきれいだから、この物干し竿で、取ろうと思って。」兄「馬鹿、こんところで、物干し竿振り回したって、星なんて取れるもんか、星はもっとうんと高いところにあるんだぞ。」弟「そうなの。」兄「当たり前だ、屋根へ上がれ。」なんてんで、二人で屋根へ上がりまして、物干し竿を振り回しておりますと、それを親父が見つけまして。親父「おおい、おまえたち、何をやっているんだ。」兄「あ、おとっつぁんかい、いまね、おとのやつが、お空で光ってるお星様取ってくれってぇから、この物干し竿で取ろうと思って。」親父「馬鹿、そんな所で、物干し竿振り回したって、星なんざ取れやしねぇ、降りてこい、降りてこい。」兄「じゃ、おとっつぁん、あのお星様ってのは、いったいなんなんだい。」親父「いいか、よーくおぼえとけ、あれは、雨の降る穴だ。」

このデジログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

杢兵衛

  • メールを送信する
<2014年08月>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31