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成程話:テイストを磨くこと
2012年07月25日 22:37
江崎玲於奈氏の心に響く言葉より
「独創的な研究開発を進めるための鍵は何か」
その大きな鍵の一つが「テイストを磨くこと」です。
テイストとはこの場合審美眼とか鑑識眼という意味で本物を見抜く感性のことです。
そしてこれは人間が個性なり創造性を発揮する上で最も重要な要素になります。
つまり、何が重要なことで何に着目したらよいかを正しく見極める力、言い替えれば本物(質)は何かを捉える感性がなくては、独創的な仕事は行い得ないからです。
私のような科学者の場合特に研究テーマの選定の際にテイストの善し悪しが深く関わってきます。
その意味からも他人の真似をするのは趣味が悪い(バッドテイスト)ということになります。
また能力的にはほぼ同じ二人の人間が同じように勉強をして、一人はいい仕事に結び付け、もう一人はいたずらにデータ量が増えるだけ…ということがあります。
こんな時前者を「テイストのいい人」だという言い方をします。
それぞれの分野でしっかりした鑑識眼を持つ個人・人間を育てる大切さがここにあります。
そうすれば「独創的な研究開発」は自ずと進んでくるでしょう。
テイストの善し悪しはウイズダムに関わる問題でもあります。
ウイズダムは通常、知恵、英知、見識などと訳されます。
アメリカで困った社会問題が起こったりすると「これを解決するにはソロモンのウイズダムが必要だ」などとよく口にします。
つまりこれは洞察力、評価力、創造力、想像力の源泉であり、真理や真実、物事の本質を見透かす力とでもいった能力です。
ウイズダムを備えるにはテイストを磨くことが欠かせません。
21世紀を生きる若い世代によいテイストを持つ人間になってほしいというのが私の願いです。
『創造力の育て方・鍛え方』講談社
テイストとは本来の意味は「味覚」とか「味わう」ということ。そこから転じて「趣味」「風情」「風合(ふうあ)い」などという意味でも使われる。遺伝子工学の第一人者である村上和雄先生はテイストのよい人を次のように言っている。
「テイストのよい人は、失敗してもめげないし、あきらめない。その失敗の中から何かをつかむ。そして、常に明るく、前向きである」
職人や芸事の世界でいう「筋(スジ)がいい人」のこと。「上達する見込みがある人」といった意味。まだ荒削りだけど何か光るものをもった「味のある人」ということでもある。自分のテイストを磨き時代の荒波を乗り切っていけたらいいね♪
このデジログへのコメント
-Q-さん:そうかもしれませんね
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☆コディー☆さん:なんとなくだけとわかるような。協力しあうより蹴り落としてる感じ
☆コディー☆さん:ですね。監督は自分でじゃなくやめさせられる方だけどうまくいかないからっていうのは一緒ですね
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