なんで政府は国民を守らないのか

簡単だ、日本国は霞ヶ関官僚に支配されているからだ。

霞ヶ関官僚は、大久保が渾身を込めて作り上げて以来、ほとんど何も変わっていない。

明治革命で尊皇思想を根本に、つまり、徳川幕府を解体して天皇を中心に据えて、中央集権国家にシステムを組み替えていった。
その中心の要をなすのは官僚だ。これはどこの近代国家でも官僚が政治ステムの血流となって、国家統治機構が成り立っている。

近代国家とは、本来は、先の王権を革命で取り替えているが、そこの国事情に応じて政体のそれぞれだが、原則民主主義をとる。

しかし、明治革命は、支配者内の、つまり武士階級内の交代になった、富める武士と貧しい武士の交代だ。
そこには、デモス、一般民衆、つまり、百姓町人は主役を占めていない。

したがって、明治中央集権国家は当然、支配層は、エリート階層と言ってもよいは、武士が大半だ。
国家機構からあぶれた武士階層は、反乱を起こして抹殺された。

結果、日本近代国家は徳川から天皇に取り替えられた形になった。
そこで考え方は、近代日本は国民という概念は持たない、
天皇の赤子という、大家族中心になってしまった。

これは親子関係の概念だ。封建以来の忠義と孝行だから、簡単に分かりやすく受け入れやすい。

軍隊も天皇の軍隊で、国民は天皇のための国民で、天皇のために尽くさなければならない。
ならが、ハナシは簡単だ、
国民はどんなに犠牲を払っても天皇を守らなければならない、
軍隊も、国民を守る軍隊でなく、天皇を守護する軍隊となる、

これは、沖縄で、中国東北部満州で如実に示された、沖縄住民を守るどころか軍隊の盾にされた、10歳から20未満の幼い青少年が軍隊の盾にされた。
満州でも同じだ、開拓農民はみんな放り投げられて悲惨な目に遭っても、将校はとんずらして、あまつさえ、高額な恩給、年金のことだが、をたんまりもらって、国家のために尽くしたと言って、羞じて止まない。

こういった大日本帝国が未だに健在なのは霞ヶ関官僚に連綿と続いている。
敗戦でGHQは日本の統治機構は、間接統治するため、官僚機構を解体するどころか徹底して利用した、また、霞ヶ関官僚も、命をかけてGHQに尽くした。

うんで、霞ヶ関官僚は戦前の大日本帝国が健在に生き残っている。
であるから、未だに霞ヶ関官僚は、親分はペンタゴンとCIAだ。これが70年近く連綿と続いている。

アメリカに忠誠を尽くしているかぎり、霞ヶ関官僚の権力機構は保証される。
もっと正確に言えば、霞ヶ関官僚権力を保証しているのは、在日米軍だ。

であるから、北方領土問題で解決不能な4島一括返還を主張することで、妥協をフイにしてロシアと緊張を続ける、
つまり、アメリカに都合が良いことになる。

尖閣諸島でもまったく同じだ、中国と緊張を続けることでアメリカに都合がいいようになる。

これをナショナリズムに訴えてやるから、根の深い問題になる。

日本の政治家政党は、官僚の操りだ。本来はその逆だが、資質能力において官僚に太刀打ちできるところでない。ハナっから舐められている。
官僚にとっては、東大法学部という戦前からの鼻持ちにならないエリート意識が深層にあるから、どこのウマの骨とも分からない議員なんぞ、バカにして止まない。

官僚は法を盾にとって蜘蛛の巣のように何重にも自己の権益を保身して、統治の上に居座っている。

この官僚機構の上に利権団体が寝穢く、財界、マスコミ、あらゆる業界団体がツルんでいる。
うんで、脂の乗った膏血をしゃぶり尽くしている。

国民？
一般民衆？
女子供？
年寄り？
そんなもの、日本開闢以来、一度も、政治的に保護されたことはない。

日本というお国は、日本開闢以来、自己責任が国是だ。

だから、日本人は自己責任が大好きな国民だ。


震災難民？自己責任だろ、
原発難民？自己責任だろ、

就職できない若い連中？、自己責任だろ
結婚できない男と女？自己責任だろ、
ホームレス？自己責任だろ
失業？自己責任だろ、
年金がもらえない？自己責任だろ

自殺？自己責任だろ、
失恋？自己責任だろ、


オレがなんで女にもてないのか？
それはわかっている、
ポークビッツだからだ、ギャハハハ