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素敵な話…毎年届くクリスマスケーキ
2011年12月25日 20:05
【毎年届くクリスマスケーキ】
「涙が出るほどいい話」の中から、心に響く言葉を…
私が父を亡くしたのは、小学校へ入学したばかりの春でした。
オートバイで土手を走っていて、歩いている人をよけようとしてハンドルをあやまり、オートバイごと転げ落ちてしまいました。
お酒を飲んでいたのです。
そして不運にも相手の人をも巻き込んでしまったのです。
二人とも瀕死の重症を負い、打ち所が悪かった父は三日後に亡くなり、相手の方がなんとか助かったのだけがせめてもの救いでした。
一家の大黒柱を亡くした我が家は、幸せの絶頂から奈落の底へと落ちてしまいました。
耳の不自由な祖母は、何かの役に立とうと腰を二つに折りながら畑仕事に精を出し、母は一家を支えるために早朝から夜遅くまで機(はた)を織る。
そんなころ、毎年クリスマスになると、大きなケーキとプレゼントが届くのを楽しみに待っていたものでした。
その贈り主が、父が交通事故に遭わせてしまった人からだと知ったのは、何年もしてからでした。
自分も瀕死の重傷を負いながら、こんな形で見守ってくださっていたとは…。
(京都府 菅原敏子)
『涙が出るほどいい話』(第1集)河出文庫
交通事故で、しかも酒酔い運転で、相手から重症を負わされたとしたら、その人を許す人等皆無に近い。
特に昨今は皆、被害者意識が強く、その傾向は顕著。
「不幸な人は、人を許せない人に多い」とは、斎藤一人さんの言葉。
相手を非難し呪い、罵詈雑言を浴びせれば、自分の無くしたものが戻ってくるならやったらいい。でも、相手を「一生許さない」と、そのことだけに執念を燃やし、膨大な時間を費やすのはあまりにつまらない人生。
自分が何の落ち度もない被害者なのに、それでも尚相手を許すというのは普通の人間にとって至難のわざかも。でも、そんな非難の呪縛から逃れ、忘れることで、新たな1歩を歩むことができる。
荘子に興味深い寓話がある。「川に浮かんでいる空船が、自分の船にぶつかってきても誰も文句は言わないが、もしその船に人が乗っていたら怒り出す」
事故の時、もし相手の車に人が誰も乗っていなかったとしたら怒り出す人はいないでしょう。明るい方向に焦点をあて、小さな「許し」を積み重ねていきたいな。
このデジログへのコメント
涙が出ます
感動を、有り難う御座います
人間て自然な振る舞いで人を感動させる。生き方の問題、人を癒せたり、元気ずける人は必ず幸福になる。
なださん:コメント有難うございます
そうですね。人間って素敵です
管理貞操帯さん:こちらこそ有難うございます去年もログで書いてたかも
それは良く分るけど、それで世の中回ってると考えるから国が沈没しかる。国際政治は別世界と理解しないとね
ベソさん:そうですね。政治は別の話です。
千夜恋逢さん:有難うございます考えさせられることいっぱいありますよね
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