夏の終わり　秋の気配

雨と共に気温が下がり　秋の気配が山を下ってきたように下りてきた

なんとなく切なくなるのは、夏に忘れ物をしているからなのだろうか

その忘れ物は、来年の夏まであるだろうか？


忘れ物なんて実は毎日しているだろう

夏だから　なにか特別な印象があるだけなんだろう

それは、子供の頃の「夏休み」というイベントが、いつまでも離れず心に「特別」を醸し出させる


夏休みというイベントが、まだ無かったむかし・・・

人は「秋の実り」へ向かう季節と感じていただろう

夏の終わりは喜びの季節の始まり


毎日、忘れ物ばかりしていたとしたら、秋の実りはないのだろうか？

そもそも忘れ物ってなんだろう

きっと、その日一日を精一杯生きたか？ということなんだろう


人の人生は作物でもなければ、行事やイベントでもない

毎日、生まれ　死を迎える

一日一生

ただ一つのことを精一杯やればいい

セミがただただ鳴き続けるように

声がかれて力尽きるとも


夏と秋の境目なんて　人の頭の中にあるだけの架空の存在

夏の終わり

秋の気配

どちらも言葉

ただ変わるのは　日常の服装

自分であることになんのかわりもない