趣味は作るもの？

よく考えたら人に話せるような趣味、と呼べるものを自分は持っていない事に気付いた。

叶えたいものが先にあるから、道草をくったり、横道をふらふら探索してみたり、周りをみる余裕がないのだと思う。

日々、次から次へと転がりこんでくる「やるべき事」に囲まれてしまって、「一見無駄に見える事」や「ちょっとやってみたい事」をなおざりにしてきた感が否めない。


これはよろしくないと考え、
多少無理やりにでも、「少し興味があったけどやってこなかったもの」をやってみようと思い立った。

少し考えてみていくつか候補を挙げ、結局

「機械いじり」

が最後に残った。

バスケとか器械体操とか、もっとアクティブな方が良かっただろうか。この選択は些か躊躇われたが、「まぁ俺だし(?)」ということでこれをやってみることにした。

ただもちろん、完全に素人である。



とりあえず現在のノートPCが、グラボがOSを巻き込んで落ちるという問題を抱えているため、
自作ＰＣを作ってみることにした。

ネット上をウロウロと徘徊し、とりあえずどんなパーツが必要なのか調べる。
調べる過程でよく分からない単語が色々出てくるので、手当たり次第に調べる。

ふむふむなるほど、と適当に分かった気になって、週末にパーツを買い出しにメイドさんの街に自転車で向かう。

意外と買うものが多く何度か往復するも、ＰＣケースがどうしても持てずに仕方なしに自転車を置いて電車に逃げる。

家に帰ってうーんうーんと唸りながらマザーボードやSATAケーブルとにらめっこ。ネジが嵌らなくて基盤も心も折れそうになる。
しかし、不思議とやめようという気にはならない。

なんとか組み上げて電源をぽちっと入れる。
途端に青く光り、回りだすファン。モニタに表示されるBIOS画面。

思わずガッツポーズ。




引き続きBIOS設定、OSのインストールなどを済ませ、ついにパソコンというものが組みあがった。

「疲れた」が第一声。

簡単簡単と言われているけれど、けっこう手がかかった気がした。説明書を読んでいた時間が一番長い。

お金もかかるし、これは普段から出来る趣味ではないと思ったり。

でも




「意外と面白かった」



それでいいだろう