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少し昔の話と、今より昔の話。

2010年05月13日 04:30

少し昔の話と、今より昔の話。

12日の出来事。

11日の仕事も終盤に差し掛かり、日付けを跨いだ辺りの出来事。

見慣れぬ女性が、仕事中の僕の目の前に現れた。

正しく言えば、朝勤メインの女性である。


[こんな時間にどないしたん]と尋ねると、彼女は一言。

[いやぁ終電逃しちゃって]


僕がお世話になってる仕事場は、夜中の営業こそしていないが、清掃や翌日の営業準備などで24時間誰かしらいるのだ。


[そかそか、まぁゆっくりしていきぃ。]




数十分後、仕事を片付けた僕は事務所内で彼女を見かける。

僕は上着を一枚羽織り、事務所の扉を開け、少しボロめの丸椅子に腰をかける。


彼女が役者業を目指しているのは知ってたので、話の切り出しは簡単だった。

それに加えて、彼女と僕の歳は1つしか変わらない。

彼女の男っぽいサバサバした性格も手伝ってか、それ程面識のない僕とのやりとりも、深夜1時過ぎだというのに話は尽きることなく続く。


ふと、僕はもうこれから先語ることも無いだろうと思っていた事を口にする。

一年間と少し、ある声優養成所に通っていた時の話。

もう……かれこれ5.6年前の話だ。

すると彼女


[私もそこ居ましたよ、2年間。]


通ってた時期ももしかしたら被っていたかもしれないとの事。

今はとある事務所の仮預かりとかなんとかで頑張ってるみたいだ。




2人揃って口々に同じ事を言う。

自分が動かないと何も変わらない。


2人は同じ様な苦々しい顔をしながら、若い頃は分かんないもんだよ~みたいな話をする。




僕の理想論はこうだ。


人を喜ばせたい

その手段の1つ、演技で喜ばせたい

その為には努力を惜しまない

努力を注ぐ手段の1つとして養成所があり、運営スタッフや講師、仲間がいる。

だから人の為に頑張り、楽しめる。




だが、一年目で確信してしまった。

自分は、演技で人を弄びたいだけなんだと。

自分の演技で人の心を変えてしまうのが楽しくて仕方なかった。

決して人を救おうとか、笑顔にするとか、そんな事よりも

自分の吐いた言霊で、皆が笑い涙するのが、最高に可笑しかった。




1回だけ、いつもの講師が体調不良でお休みした時があった。

1回だけの代わりの講師でのレッスン。


発表の場。
テーマを与えて貰い、トップで挙手するのは自分。

自分より前がいない…誰も手本に出来ない自由と恐怖が交わる独特の緊張感が好きだった。


与えられた設定は[高所恐怖症][吊り橋][吊り橋を揺らす友人]だったか。

半泣きで吊り橋に捕まり、友人に助けを請う高所恐怖症の自分。

端から見たらみっともなさ丸出しの人間が1人大声を張り上げているだけの光景




イメージを全開にして、そのイメージの中に自分を置くだけ。


講師は、なかなか良いと言ってくれた。

と、同時に

どこかに何となく嘘っぽい部分が感じられる

とも仰ってくれた。




その時は
人に本気で助けを請うた事も無い人間なのだから、それはそうなのだろう。
と思うのがやっとだった


そうじゃないのだ

もっともっと大事な根底


誰かの為に動き、誰かの為に尽くし、誰かの為に自分を捧げる事。


芸に身を捧げるほど……友達を作ってまで助けになってもらおうと思えるほど、僕が捧げられる想いなんて、ハナっから無かった。


人を変えてしまう程の演技の喜びを、誰かと助け合い共有しようなんて考えた事も無かった。




僕の才能は伸びなかった。

伸ばす材料も無いのだから、それは最早才能とも呼べないのだろう。


進級審査に落ち、新しいクラスに馴染む事なく、いつの日か長期休暇届けを出し、明くる日ケジメをつけるべく正式にその場を去った。


クラスが新しくなったのと、東京でようやくバイトを決めたのが同じ位で……バイトを4ヵ月で逃げるように辞めて……そこから自暴自棄アパートほったらかしでニートだか引きこもりだか半年とか一年間とか。

よく親も辛抱強く家賃払ってたなと本当に思う。



で、年明けにいい加減職安行くべと自分を奮い立たせたら……






行列の出来るお店の事務所内で、演技について深夜2時通り越して良い歳した古参クルー2人が語り合っちゃってるとかね。

一文字で表すならば
(笑)
ですよね。

本当に人生を変えるのって、何だかんだで[自分]発端だよね。



余談ですけど、前のバイト辞めた時は、ちゃんと店主に言いました。

フェードアウトする人とかなんやね~んって、人が消えてく度に思ってたし。

温室育ちのもやしっ子が、厳しい社会(の序の口)と真っ向から直面して挫折した貴重な経験、今も忘れられませんもの。

当時は何度も何度も謝って……今でも謝り足りない位、ただただ感謝ですわね。


ね、柳元店主←今でも笑顔でウゼェって言われそうだ(笑






あ、言っとくけど、このログ書いてるのも自分の為ですからね~。

何か大事なモノを忘れそうになった時の為に記しておこうってだけですからね~。

出会いも、困難も、全て自分の為。

ついでに言うなら親の財Sぶっふぉああぁ∵(Д`(○=(゜∀゜#)




よし

明日(今日)からまたテキトーに仕事頑張んべ。


この先も多分ずっとBishopのままなんだろ~な~とか思ってる人ですた。

お休みなんし
(/_`)/~~

このデジログへのコメント

  • 2010年05月13日 11:15

    あれ…?誕生日きた?お、おめでとう…?
    人生って、人それぞれで興味深いね…

  • bishop 2010年05月13日 21:23

    > プイもさん

    確かに、ログを書いて皆様の反応を見るのは楽しいし、そういう意味では原点回帰なのかも。

    上辺では何だかんだ言うても、結局は行動に人格が滲み出ちゃいますっすね。

  • bishop 2010年05月13日 21:30

    > 葵さん

    合ってますよ
    今はほのぼの生きてますから

    難しい事って世の中には沢山ありますよね
    この先も自分の事で精一杯だとは思うけど、利害が一致した時位は利用されてあげたいと思うのです

  • bishop 2010年05月13日 21:33

    > 凜さん

    あえて誕生日当日には誕生日を知らせるログを書きませんでしたもの。
    改めて有難う。
    1年365日、秒数にしたらそれぞれ莫大な経験と思い出が一瞬一瞬刻まれているわけっすからね。オモロー☆

  • bishop 2010年05月13日 21:38

    > ひなこさん

    意外な共通点ですな。
    違う自分になるってオモローですよね。
    今度あそこ行きましょうあそこ、アフレコ体験が出来る秋葉原のメイドカフェ[ぽぽふれ]へ。
    自分行ったことないけど←

  • bishop 2010年05月14日 04:03

    > ようこさん

    そです!
    BishopはbishopじゃなくてBishopさんなのです!
    でも一文字変えるだけでサポート問い合わせとかめんd(略
    そんな人のログで救われてるとか言われたら…

  • bishop 2010年05月14日 04:10

    トゥルルルル♪ガチャ
    [もしもしフロントです。そろそろ寿命のお時間ですが如何なさいますか?]
    あ~すんません1年間延長で宜しくっす
    [ハイ畏まりました~]ガチャ

    てなるよBishopさん←

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