- 名前
- ゆたっち
- 性別
- ♂
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- 昼寝が好き
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世間とはかくも狭いものなり
2006年04月23日 18:11
忘れられない出会いといえば、今から遡ること18年前。
当時小学生だったオレのクラスに、突然ソイツはやってきた。
背は小さく、髪の毛は五分刈り。
どこにでもいるような小学生だったソイツ。
しかし、かけっこさせても、野球をやらせても、学校の誰よりも上手く、転校生にも関わらずソイツはいきなりクラスのヒーローに。
てなると、面白く思わないヤツもいるわけで、けっこういじめられたりもしていた。
それでもソイツは、いつもニコニコして屈託なく色んなヤツに話しかけていた。
で、また話が面白い。
普通のヤツじゃ考えられねえような、センスを持ち合わせてもいた。
小学生というものは、ある意味大人より残酷なもんで、いじめが陰惨だったりする。
ないものねだりなのか、ソイツをいじめているグループは学年全体に、ソイツの中傷を触れ回り、学年ぐるみで“はぶんちょ”にした。
どうも天邪鬼なオレは、それが嫌であえてソイツと遊びまわっていた。
オレはもともといじめグループと仲がよかったので、「あんなヤツと付き合わないほうがいいよ」とか言われていたが、「そんなこというお前らとは遊ばない」といって縁を切った。
で、ソイツと遊んでいたオレは2人で、なんか面白い遊びはないかと考え、編み出したのが、
“パンツおに”
という遊びだった。
ルールはいたって簡単。
道端でウンコ付きのパンツを見つけ(今はなかなかない)、オニ以外はプレハブのような子供でも屋根に上れるところ場所に待機。
オニはプレハブの下から、そのパンツ(オレらは“パンツァー・ファスト”と呼んでいた)を上に投げ込む、というシンプルなものだ。
しかしこれがまた、見えないところから飛んでくるもんだからスリル満点。
えんがちょ野郎になりたくねえもんだから、みんな必死に逃げまわる。
普通の遊びと違い、オニにメリットがあるという遊びを開発した。
なんとこの凶悪な遊びが学年で大流行。
常に2,30人で遊ぶようになった。
これがきっかけで、いじめグループが仲間に入れてもらいたいもんだから、オレを介して近寄ってくる。
オレは、ソイツをいじめていたヤツらなんか入れたくなかったのだが、ソイツは一言、
「いいよ。一緒に遊ぼうよ」
とヤツらを許した。
そんなヤツ。
それ以来、20年来の親友であるソイツ。
一緒につるんでいく中で、幾度もソイツのハイセンスな発想に舌を巻いた。
オレが唯一認める天才(あくまでバカ方向で)だ。
何気ない出会いだが、本当に出会えてよかった。
出会ってなかったら、今より何割かはつまらねえ人生だったかも知れん。
忘れられない出会いとは、今の自分と照らし合わせてこそ成り立つもんなんだろうな。
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